受験対策と試験の合格!TOP > 勉強のやり方と極意を知って、効率よく学習しよう! > 復習の仕方のコツとは?〜反復学習の効果と注意点

復習の仕方は、「最初」と「タイミング」がポイント

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復習の仕方といっても、むずかしいことはありません。
たんに、一度勉強したことを反復学習するだけのことです。しかし、ちょっとした注意点があります。それは以下の点です。
  • 復習のタイミングを意識する
  • 一番初めの学習を徹底的に行う

まず復習の仕方というと、とにかく何度も繰り返せばいいと勘違いしている人が、まれにいます。勉強したことが、まだ脳内に明瞭にあるうちに、なんども繰り返す。これでは復習の効果は半減します。

復習する意味は、脳内で薄れてきた記憶に対して、再度、刺激を送り込むことで忘却を防ぐためです。1日5回も10回も復習する必要はないということです。

エビングハウスの忘却曲線はご存じですか?その研究によると、たった1時間後には56%も忘れてしまうといいます。1時間経っただけで半分以上が忘却の彼方へいってしまうのです。

そして24時間後には74%も忘れるという実験結果が出ています。
そうすると効率的な復習の仕方は、できるだけ1時間以内に行なったほうがいいということになります。もし忙しければ、その日のうちでもよいでしょう。

ただしエビングハウスの忘却曲線は、まったく無意味な音節によるものであり、「理解」とか「論理的思考」が伴っていません。ですから、ふだんの受験勉強にそのまま当てはまるわけではありません。

参考書や教科書を読むときは頭にイメージも入ってきますし、いろいろ考えながら、理解しながら読んでいきます。そうした場合は、もっと緩やかな忘却曲線を描いていきます。ただし英単語の丸暗記など、理解を伴わない場合は、エビングハウスの実験結果がほぼ当てはまるとみてよいでしょう。

 


復習の仕方の大前提は、第1回目の勉強をおろそかにしないことです。
最初の学習で、あまり理解できていない状態にしておかないことです。また英単語や漢字の暗記なら、最初の勉強で、徹底的に頭に叩き込むことです。

そうしないと、いくら復習を重ねたからといっても記憶は強化されません。テキストを読んでいて理解しづらいところがあれば、第1回目の学習で徹底的に調べます。これを脳科学で「記銘」といいます。そうすることで次の段階の「保持」に進んでいきます。

英語の単語の暗記でも、最初に徹底的に繰り返し読んだり、できることなら何度も紙に書きながら音読することです。視覚だけで繰り返すよりも、聴覚や体性感覚も使った方が覚えやすくなります。大脳基底核の手続き記憶も活用できるからです。

ただし一番最初の学習で、いくら徹底的に理解したり反復学習しても、それでは不十分です。その時点で、いちおうは海馬に知識が格納されますが、たった一度だけの入力では、海馬が「重要な情報である」と判断してくれません。そうなるとエビングハウスの忘却曲線にあるように、日が経つにつれて忘却の彼方へいってしまうことに・・・。

 


そこで効果的な復習の仕方が必要になってきます。
最初の学習をしっかり行なったら、次に考えることは復習のタイミングです。脳内に明瞭にあるうちに繰り返しても、記憶は強化されません。勉強時間だけが無駄になってしまいます。その分、ほかの教科のほうに振り向けたほうが能率的です。

エビングハウスの忘却曲線によれば、1日以内に復習をすれば十分です。その日のうちに「1回だけ」反復学習すればOKです。それで、とりあえずは忘却にたいしてストッパーをかけることができます。(なお、寝る前に復習する習慣をつければ、そのあとの睡眠で、その日学んだことが記憶に定着しやすくなります)

しかし、それで終わってしまえば、やはり時間がたつにつれて忘れていってしまいます。そこで翌日も復習をすることになります。これで3回連続で学習したことになります。
この3回連続の勉強は、つねにセットとして考えます。

あとは3回目の学習から1週間後、2週間後、1か月後、3か月後、半年後、1年後というように、幅を広げながら記憶のメンテナンスをしていきます。短期記憶を長期記憶に作り替える工場である海馬には、約1か月間、記憶がとどまっているといわれています。

なので、1か月間が勝負です。1か月を乗り切れば側頭葉などに移されるので、あとは焦らなくても、短時間の簡単なメンテナンスで十分です。一度、側頭葉に移動した記憶は消えることはないからです。(ただし、メンテナンスを怠れば、思い出しづらくなります)

 


復習の仕方は以上ですが、反復学習をしていくと、それが積もり積もって膨大な復習時間にならないか?と不安に思う方がいるかもしれません。しかし復習は繰り返せば繰り返すほど、短縮していくので大丈夫です。

一番最初はワーキングメモリから海馬に移して記銘・保持するために、全力で理解や記憶をしていきますが、回を重ねるごとに、テキストをサラッと読み流したり、英単語などは一度見るだけでよくなります。4回目や5回目ともなれば、第1回目の学習とは比較にならないくらい勉強時間が短縮されるので、まったく心配はいりません。

かんたんにいってしまえば、教科書なら速読できますし、英単語などは、それほど1回の学習時に繰り返す必要はありません。すでに脳に、ある程度、定着しているからです。復習はサラッとでOKです。そのかわり第一回目の学習は、徹底的に理解し記憶するように努めることが、記憶の仕方とやり方の秘訣となります。

 


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【補足】復習の仕方にもいろいろあります。模試の復習方法、小学生や中学生、高校生の復習方法があります。そのほか数学や英語、国語、理科、社会科といったように教科ごとにやり方といったものがあります。
本文では復習の仕方だけを述べましたが、現役の学生や、予備校に通っている浪人生の場合は、予習・授業(講義)・復習という三拍子が大切です。予習では、まずサラッと学習して「概略」をつかみます。そして「疑問点」を明確にします。そのような準備を整えてから授業にのぞみます。そうすると疑問点を持っているのですから、積極的に先生の話を聴こうとします。これが集中力のアップにつながります。また一度、予習しているので授業自体が復習にもなります。ただし、この時点ではじめて知ることもあるので、家に帰ってから復習をします。そして翌日にも、また繰り返します。
当日のうちに復習するのは、記憶の忘却を防ぐという意味のほかに、「面倒なことは早めに済ませる」という理由もあります。その日を過ぎてしまうと、面倒な復習はどうしてもやらないものです。「復習することを忘れないうちに」その日のうちにやってしまうわけです。これが一度習慣になれば、苦もなく続けていくことができます。